2014年06月01日

南朝クラブ古城に突入その2 「伊久美古城」と呼びましょう

   古城祉に到着。 

   この城の構造、時代背景に耳を傾けます。  一同 「興味津津」



   

  俄然 解説に力がこもるH氏。

  氏こそ静岡古城研究会の重鎮にしてこの城の発見者です。

  
  
  
   

    
    
    まずは城の「曲輪(くるわ)」を確認。

   人工的に土を動かし、敵の侵入に備え 周囲に土塁が築いてあります。

 

      
    

    
    

   尾根道と直角に交わる空堀の跡。  山城であることの決定的証拠です。

   
      
    


    この城址、城の「縄張り(構造)」が本城の徳山城にそっくりとの事。
    
  
    

    「島田のお城は諏訪原城だけではありません。」 

    「島田市文化財課のSさん・・・・  解りましたか。 頼みますヨ。」 
  
 

    

    

     しかし、この城の名称。 文献に発表されてしまったとはいえ。

     「白井(しろい)城」とはややローカルすぎます。・・・・・・( 何処か解らん。)

      そこで ・・・・・・・・・。

     
    
    
      「伊久美古城と呼びましょう。」 その方が一層 「ロマンチック」です。   

          我々南朝会はロマンチスト集団なのです。
 
          

      
      
          静岡の山間地域は山城の宝庫。

     南朝、北朝入り乱れての動乱期から今川、武田の戦国乱世まで、

     まさに「兵どもが夢の跡」 「野心、功名、栄達 」ついには「儚い」夢の痕跡が残ります。


      

  


Posted by ヤマサン西野 at 06:46Comments(2)

2014年05月27日

南朝クラブ古城に突入その1

   皆様お久しぶりです。 久々のブログの更新です

   静岡古城研究会のH氏。この「お山」の所有者H氏(通称 殿 )を囲んで

   伊久美「南朝クラブ」誕生。   東海自然歩道の東屋に集合。

   とーい昔、ご先祖が奮戦したであろう山城を探訪しました。

   そうです。 静岡の山中に深く静かに在する我々は
 
   「後醍醐天皇を奉じタテマツル」 「南朝方なのです。」


   
   
  


  



















 まずは御先祖が命を掛けて守ろうとした本城「徳山城」(無双連山)を確認
 

  









   












 遠く無双連山が望めます



 
 

  
   城址はあの頂き、東海自然歩道から南に伊久美二俣につづく尾根の上にあります。

  この山城は本城の枝城、南から襲いかかる北朝(今川勢)に対峙します。


 いよいよ古城に突入!! 城址に向かいます    (つづく)



  


Posted by ヤマサン西野 at 19:26Comments(1)

2012年08月28日

今年も農大の夏(お疲れ編)

 
  作業も無事終わり、近くの古民家に移動

  元気いっぱいの昼食です。

 



しかし、食事がすむと・・・少しづつ・・・・・ ぐずぐずになり

元気なのは・・この二人だけ。

 
ひとりは伊久美生まれ 九州福岡育ち 国茶の「O 塚君」

父親の故郷 伊久美に帰省中 作業を手伝ってくれました。



ちょっと気になるのですが・・・・手前に転がっているのは

「農大名物大根踊り」のダイコンですか??


  
 


そして、全員が・・・ほぼ全滅

猛暑の中、連日の作業 「お疲れ」は当然です。

 

 「寝そべり」ながら「お茶」を飲もうとする彼女?

 「睡魔」と「のどの渇き」・・・・どちらにも勝てなかった。



 
 窓を開ければ裏山から涼風が・・・ 畳が気持ち良い。

 ・・・・このままずっと・・・「寝ていたい。」



 講議中は・・・「とにかく我慢」 



そんな中、彼女は大物!!?

懸命に話す講師 A氏の真後ろで・・・・よく見ると・・・ しっかり 「寝ています。」

 

 講義が終わればまた元気いっぱいの東京農大生。

 また、「伊久美二俣」に来てください。皆さんの「笑顔」は宝物です。

  これからも宜しくお願いします。

  


Posted by ヤマサン西野 at 19:09Comments(1)

2012年08月24日

今年も農大の夏(力持ち編)

 伊久美二俣の夏に欠かせないのは東京農大の皆さんです
 
 

 今年も二俣公会堂前に集合

 

   

 今年の作業は・・・?
  
 「えっ!!。あの物置(矢印)を動かすんですか!」「マジですか?」
 
 
  

 残念ながら「マジです。」

 

まずは「人海戦術」で中身を搬出

 


トラックで別棟に運びます。 この二人、猛暑にめげずなぜか楽しそう。



衆目の中、取り外される外壁      



 四隅のアンカーボルトをカッターで切断します。

 「これで動くはず。」作業を見詰める御意見番の「O橋長老」



 ここまでくれば作業は終盤、重機で釣り上げ終了か、と思いきや・・・

 本番はここから!  まさかの「人間クレーン」

 
 皆で一斉にたかって・・・・ 一気に「持ち上げます!!」

 
 


 そのまま「歩きます」



 ようやく定位置に「到着」



 基礎にブロックを入れて 無事移設作業「完了」



 さすが東京農大の皆さん「力持ち」揃いです。

 ご苦労様でした。

       ・・・・(お疲れ編)につづく

  


Posted by ヤマサン西野 at 23:32Comments(0)

2012年04月05日

バスツアー伊久美二俣に現る

 SLも走っていない温泉も無い伊久美二俣。 桜吹雪も新緑の薫風にも今だ早いこの3月。

 バスツアーの皆様がやってきました。

 体験会や研修会では多勢の皆さんに来て頂いていますが、

 対価を頂いてのツアーは私の知る限り初めての事です。


 

 一行を乗せたバスは県道脇の「在来茶園」に静かに止まります。

 


 中から、ツアーの皆様が・・・・ 

 静岡市、菊川市、遠く愛知県から参加して頂いた御夫婦もいらっしゃいました。

 講師は藤枝市の茶商N氏。

 本日のメニューは「昔ながらの在来茶樹でつくる昔懐かしい日干番茶」




 「この樹は樹齢150年、明治元年、横浜港から貿易されていた、まさにその茶の樹なのです。」

 ここが今日の一押し、講師の聞かせどころです。

 この長寿の茶葉を使って番茶を作ります。

 しかし、この時期茶園に新芽は在りません。古葉を利用して飲料茶を作らなければなりません。


 
  露地物の茶摘みとしてはおそらく静岡で一番早いであろう・・・? 茶摘み(?)です。

  会場を古民家「里屋敷」に移して、いよいよ製茶作業開始です。







 作業は鉄の釜でお湯を沸かし、摘んできた茶葉をその釜で煮上げます。

 その茶葉を笊にあけ、その上から煮汁を掛け、天日干しにします。


 今回はあいにくの天気、天日に代わって乾燥機で仕上げました。



 乾燥の間に昼食、静岡茶業史の講義。



 出来上がった「手作り番茶」の試飲会へとつづきます。

 とにかく、熱心な皆さんです。その向学心には驚かされます。



 これが出来上がった「日刊番茶」 思ったよりきれいな水色です。

 

 ツアーに参加の皆さんです。有難うございました。

 満足いただけたでしょうか、 また、伊久美においでください。



追伸、今回のツアーを企画、実施 して頂いた旅行社様ご苦労様でした。

     これからも宜しくお願いします。

    



  


Posted by ヤマサン西野 at 19:50Comments(0)

2012年01月20日

向かいの山で古城祉発見!そこで高根山へ山登り

  昨年頂いた冊子。その名も「瀬戸谷歴史伝説50揃」
  お隣、藤枝市瀬戸谷の歴史を一冊の地図にまとめたもの。

   
 
   

   この地図にとんでもない事が書かれていたのです。

 


これがその地図、左下に二俣集落。⑩が高根山。そして、⑤番が発見された古城の跡。
古城は南北朝時代のもの。南朝方の砦との事です。

 向かいの山とは集落の北東にそびえる尾根のこと。
 

 
  
この尾根を地元では「荒芝(アラシバ)」と呼びます。 私の冬の仕事場です。

この尾根のピークに古城の跡が発見されたのです。

尾根は東海自然歩道につながります。  「これはひとつ見に行かねばなるまい。」

本当であれば、この荒芝の尾根をよじ登って見に行けば良い訳なのですが。

正月です。楽しました。東海自然歩道まで車で登り高根山まで足を延ばす事にしました。

 
 

車道と自然歩道の接点「西向の吊り橋」。 ここまで車で登り、しばらくは車道を歩きます。



この道標から山道へ

しばらく歩くと「見晴らし台」と称する東屋が現われます。

さすが東海自然歩道良く整備されています。

  
   ここからは東に富士山を望めます。

  
 

   解りますか?良く見てください。富士山が薄っすら見えています。
   

   今年初めての富士さん 「今年もよろしく」
  

   高根山へ道はまだまだ続きます。・・・・・・・(つづく)
  

    
   

 


  
   


  


Posted by ヤマサン西野 at 22:25Comments(2)

2012年01月07日

「日の丸」当番

今年最初の大切な任務
「日の丸」当番です

この袋の中に国旗「日の丸」が入っています。

袋は祝日ごとに二俣集落26戸を廻ります.

廻って来た家が当番です。  国旗を地区の掲揚台に掲揚します。

今年最初の祝日、元旦の「日の丸」当番が当たりました。


旗竿は今は無き伊久美中学校の国旗掲揚台のそれ、新春の空に起立しています。


 

 無事掲揚(任務)完了。

 今年は良い年でありますように。皆さん今年も宜しくお願いします。

 




  


Posted by ヤマサン西野 at 15:20Comments(0)

2010年12月22日

あの「岳人」に京柱峠掲載!!

「あの、日本を代表する山岳専門誌「月刊岳人」に、

            京柱峠ハイキングコースが掲載されている!!」

我が家の留守電に、メッセージが入っていました。

それは事件です。早速、書店に出かけました。

 

 アウトドア誌の棚の中に、ありました、「岳人」1月号 

 

 早速、目次を調べます。載っていました193ページ。「京柱峠~水の口山」
  
 ついに、京柱峠も全国区。 感激です。

 

 「地元の人たちが整備した自然林豊かな里山コース」とあります。
 
 静岡市の山岳家 永野敏夫氏の投稿です。

 以前、氏の経営されている喫茶店にお邪魔した時。

 「京柱峠の記事を編集者に渡しておいたよ。」とは聞いていたのですが… 

 まさか、「岳人」に掲載されるとは!!

 

 実は、私達のハイキングコース整備計画には永野氏の提言がありました。
  
 氏が、山行の帰り、「里屋敷」(伊久美二俣にある古民家食事処)に立ち寄り
 
  オーナーのY氏に、京柱峠の自然林の良さを語り、峠周辺のピークに名前を付け
 
  整備することを助言 してくれたのです。
  
 そして、「整備してくれたのなら、このハイキングコースを記事にして発表してやろう。」
 
  とも言われたのです。
  
 その話を聞いた私達は適当なピークを探し、地元の長老と相談して「水の口山」と名付けました。
 
 この山の名は、この時、私達が命名した新しい山の名前なのです。

           

 そして、「島田しらびそ山の会」の長野和義氏に監修、指導をお願いして、

 ハイキングコースの整備が始まったのです。
      
  
     

  永野氏はあの時の約束を忘れず、記事を「岳人」に発表してくれました。 
   
  先日、お礼の電話をさせて頂くと、「菩提山は進んでいますか。」と、

  次のハイキングコース整備を始める様、「やんわり」と示唆を受けました。

  氏は、あくまでも前向きです。 

  次は「菩提山」に取りつきます。これからも御指導、宜しくお願いします。

  
  京柱峠の自然林もすっかり葉を落とし静かです。しかし、これからがこのコースの本番です。

  サクサクと落ち葉を踏みしめて歩く尾根道は最高です。 皆さんも是非、おいで下さい。

  「岳人」掲載記念としてブログで「京柱峠ハイキングコース」を紹介する予定です。          


Posted by ヤマサン西野 at 08:02Comments(5)

2010年11月26日

秋の学祭

11月21日 朝から良い天気です。

起きがけに「カミサン」に「息子の通う大学の学祭に今日は連れて行け!」と脅されました。
   
「明日雨だから今日は農作業を・・・」と言うと、「来春で卒業だから、今年が最後でしょ!」と言う。

 「学費を払っているのは親なんだから一度は支出先を見なければナラヌ・・・」 とまで言うので

 仕方なく半日は仕事して、午後からS大学の「大学祭」に出掛けました。

           

 まずは、息子の通う農学部へ、ここは、独立して「農学祭」と名乗っています。

        

     正門でもらった冊子によれば 農学部 A棟207号室で

     「古本市」をやっています。

  きっと「農文協」や「養賢堂」の農学書が山積みだろうと思ったのですが・・・
  
          
 
    部屋は漫画本だらけ。・・・・ (残念!!)

 (漫画を否定している訳ではありません。りっぱな日本の文化です)

 気を取り直して、展示室を廻ってみると、それぞれの研究テーマをパネルで紹介しています。
      
    
  

   なかなか素晴らしい研究内容です。 ひとつ質問を・・・と思ったのですが・・ 

   部屋には学生さんはおろか、誰ひとりいません。  ( また残念!!)

   きっと、お昼時で昼食中だったのでしょう。 

   もう一度気を取り直して、 私たちも昼食・・・完食です。  
 
      

  農学部は「残念」続きで次の会場へ向かおうとすると、

  玄関ホールにパネルを並べて解説している「紳士」を発見しました。

          
 
 パネルは安部川の上流域、梅ヶ島地区の茶業振興に関する内容。
 
 説明している紳士は・・・農学部の教授でしょうか。

 「万葉集」の歌を引いてこの茶産地の文化、特異性を語ります。
 
 しかし、「農学」と「農業」は違います。

 「イジワル」な質問も思い浮かんだのですが息子がお世話になっています。

 先生の心証を害してはいけません。

 30%の「力」で相手の言葉に大きくうなずきながら説明を聞きます。

 ところが、この紳士、茶の栽培から加工まで専門用語を連発します。

 私も、持てる知識?100%の「全力」で対抗?します。

 ついに話は製茶の蒸し工程に於ける「蒸気量と生葉の投入量のバランス」に及びます。

 「オヌシできるな!!」唯ものではありません。
 
    
 
   実はこのコーナー、主催していたのは JA静岡経済連

  説明されていた紳士はJAの技術員の方でした。 (納得)

  たっぷり1時間 中山間地茶業の課題と将来について話しました。

  結局「お茶を売る為には産地ならではの「物語」が必要だ」と云う 当事者以外には

  全く訳のわからない結論に落ち着きました。 (面白かった)

  2人の声が大きかったので周りには誰もいなくなり、待たされた「カミサン」に

  散々小言を言われ。 農学部を後に少し離れたメイン会場に移動しました。
    
    
   
      ここには模擬店が並び、高音量の「ロック」が響き  
   
      自由と賑やかな「学祭」の光景が溢れています。

  

   実は息子、学祭中、大学から聞こえる重低音が「うるさくて」

  アパートに寝て居られないと、この日は実家に帰省中。 (疎開)?

  大昔、この大学を(・・・)して(・・・)した「カミサン」は終始感慨深げ。 (検閲)?

  今日も、場所柄もわきまえず、言いたい放題の 「オヤジ」 (満足)


  結局、この父母が「息子をだし」に秋の学祭をたっぷり楽しみました。



  
         


Posted by ヤマサン西野 at 06:46Comments(2)

2010年11月13日

民家の学校 開校

 
   11月6日 日本民家再生協会 第7回「民家の学校」が伊久美二俣で行われました

    「民家の学校」とは一年を通して全国各地を会場に、様々なテーマで古き良き「民家」を学ぶ

     ワークショップです。  今年でなんと11年目、今年度7回目の講座です。

     今回のテーマは「民家と森」IN伊久美二俣 1泊2日の日程です。
  
     集合は二俣公会堂  全国から受講者が集まりました なかには外国からの参加者も

    
   
  総勢50名 まずは、「伊久美銀行」として建てられた二俣公会堂で「明治開港と茶貿易」のお話。 
  「なぜ、こんな山の中に銀行が?」「ここが横浜港と茶でつながっていたとは?」
  意外な話に驚かされます。
     
     
    
      幕末から明治初期に建てられた二俣の古民家を廻ります
   
   
    
    
    
    
     古民家のオーナー 村の長老の「お話」に耳を傾けます。
     
    「この前の災害でこの家が・・・」この前とは50年前のことです。
    
      ゆっくりとした時間感覚。 古民家に暮らす人ならでは。

         

      木造の茶工場も見学 「洋小屋トラス構造」  元伊久美小学校

     この建物も「この前の災害の時」移築しました。

     
     
      「昼の部」最後は「古民家里屋敷」で講義
     
     講師は「日本茶インストラクター」のN氏
     幕末から明治にかけての 「静岡茶」の歴史をみっちり2時間!!
     
     

     この日は会場を移して「夜の部」の講義へと続きます。
    
     参加者の皆さんの向学心の高さに脱帽 !!  (つづく)

   
   





       


Posted by ヤマサン西野 at 06:48Comments(6)古民家