2010年10月14日

小さな村祭り(祭りの準備) 

  島田市街地ではまさに「島田大祭」の真っ最中、その市街地から30キロ山間の
  伊久美二俣集落でも 年に一度の村祭りです。

  まずは、祭りの準備。
  
  祭り全般は「当屋班」と云う当番が取り仕切ります。 当屋班、最初の仕事は祭典
  前日の 「しめ縄」づくりです。

 小さな村祭り(祭りの準備)  小さな村祭り(祭りの準備)  
 集落には3つの組があります。今年の当屋班は中組、「しめ縄」の出来栄えは祭典当日
  多くの参詣者の目にさらされます。  他の組には負けられません。当然、力が入ります。

 
 神前にお供えする供物も揃いました。 
 
 まず、「洗米」と「お神酒」 村内で育った「稲穂」が添えられます。
 「しめ縄」も含めて、稲作と祭事との深い関係を感じます。
 
 そして、「土地の野菜、果物」. 野菜は「大根」「ニンジン」「ごぼう」など根菜類が中心です。

  小さな村祭り(祭りの準備)  小さな村祭り(祭りの準備) 

       供物は神事終了後「くじ引き」で氏子全員に配られます。

        小さな村祭り(祭りの準備) 

           
   
     神事に欠かせない 「玉串(たまぐし)」「御幣(ごへい)」も当然手づくりです。

     材料はすべて、近くの「山野」から調達します。
    

  小さな村祭り(祭りの準備)  「榊の枝」に白紙を付けた「玉串」
  「役づき」の氏子が神前にささげ拝礼します。
  
 
  「御幣」は竹に紙垂を挟んだもの、
  神殿や煙火の筒場に立てます。

                  小さな村祭り(祭りの準備) 
   
                                                              そして、「輪じめ(わじめ)」
                                              これは、20㎝位の竹に白紙を挟み、
                             稲ワラで作った輪を付けたもの。
                                         
                             氏子が家に持ち帰り自宅の
                             「地の神」 「山の神」に供えます。

     
        村内に「幡(のぼり)」が立てられます。 

        竿(さお)の先には「杉の枝」と「穂の出たススキ」が取り付けられます。

  幡は「神」の「依り代(よりしろ)」です。 天上の「神」に良く見える様、高くなくてはなりません。
 
        小さな村祭り(祭りの準備)    小さな村祭り(祭りの準備) 

      幡に「10月14日」の文字が見えます。 「二俣のお祭り」は長い間10月14日
     と決まっていました。
      その日、「二俣の子供達」は平日でも小学校を半日で早退できるのです。
     当然、祭りの日は朝から「うきうき」して授業どころではありません。
     「ずーと 昔の話です。」

   
       神前は掃き清められ、献酒された清酒が並びます。

         小さな村祭り(祭りの準備) 

          前日準備した「しめ縄」も無事 鳥居に取りつけられました。
       
          この瞬間、「しめ縄」の内は「神」の領域です。
  
         小さな村祭り(祭りの準備) 

           「神官さま」の到着を待って
           
           「小さな村祭り」が始ります。          (つづく)
  
     
 

    
  
  
  
 

  
 

  
 
  
                



Posted by ヤマサン西野 at 07:00│Comments(2)
この記事へのコメント
二俣の村祭りが存続していることにビックリです。
子供の頃は昼間の打ち上げ花火の落下傘を拾いに、みんなと野山を駆け巡ったことを思い出しました。あのころは無邪気だったなー。
Posted by エヌエヌ at 2010年10月15日 08:34
 エヌエヌさん

 来年の当屋班は上組です。

 あなたの実家は我家の隣り上組です。

 一緒に「しめ縄」作りましょう。

 

 
Posted by ヤマサン西野 at 2010年10月15日 12:20
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    コメント(2)